江戸時代、仏教の信仰に生きた実在の人物をモデルにした絵本が完成し、ふるさとの香川県東かがわ市の教育委員会に寄贈されました。
香川県まんのう町で、寺の僧侶の傍らイラストなどを描いている片岡妙晶さんが、初めて手掛けた絵本「しょうまさん」30冊を東かがわ市の竹田具治教育長に手渡しました。
江戸時代の終わり、現在の東かがわ市で生まれた谷口庄松をモデルにしています。幼い頃から近くの浄土真宗の寺、勝覚寺に出入りしていたとても信心深い人物で、さまざまな逸話を残しています。
片岡さんは、東かがわ市でしょうまさんを知る人が少なくなっていることを知り、絵本の制作を思い立ちました。
しょうまさんが子どもの頃、読み書きができないことを他の小僧さんにからかわれた際、経典を読めなくても仏教の真理をつかんでいたというエピソードなどを描いています。英語学習にも使えるよう、日本語と英語で書かれています。
(絵本『しょうまさん』を制作/片岡妙晶さん)
「やっぱり1番は子どもですね。子どもに読んでいただいた後に、親御さんだったりとか、またそのおじいちゃんおばあちゃん、いろんな方と会話の種にしてもらえたらいいなと思います」
絵本は市立図書館の他、こども園や小・中学校の図書室などに配られる予定です。