岡山県倉敷市が生んだ球界のスター・星野仙一さんの記念館が11月30日閉館しました。閉館を受けて多くのファンや関係者が駆け付けました。
少年時代の星野さんが最初に買ってもらったグラブや2003年に阪神の監督としてリーグ優勝を決めた試合で着ていたユニフォームなど、星野さんゆかりの品が並ぶ記念館です。
11月に閉館が発表されて以降、全国から約8200人が訪れました。
(岐阜県からのファン)
「こちらに伺えば星野さんに会えるという、そういった場所で、星野さんの聖地」
(兵庫県からのファン)
「寂しい。ここは星野さんと思い出の場所なので、そこがなくなるのは寂しい」
星野仙一記念館は2008年3月にオープン。このとき北京オリンピックの野球日本代表の監督だった星野さんは、「展示はまだ完成していない」と話していました。
(星野仙一さん[2008年3月])
「本当に出来上がったというのは8月に北京で金メダルを取って初めて完成ということかな」
北京オリンピックでは4位とメダル獲得はなりませんでしたが、その後も星野さんの活躍は続きます。
(記者リポート)
「開館後にも楽天ゴールデンイーグルスの優勝や野球の殿堂入りなど、星野さんゆかりの品が続々と集まりました」
閉館を前に延原敏朗館長(80)は――
(星野仙一記念館/延原敏朗 館長)
「オリンピックでメダルを取れず悔しい思いをしましたが、楽天ゴールデンイーグルスの監督となり、2013年にはリーグ優勝、そして日本一になりました。そして、亡くなる前に殿堂入りの名誉ある賞をいただきました。これで記念館は全て完成しました」
約1000点の記念館の品々は延原館長の意向で全て倉敷市へ寄贈されます。
(倉敷市/伊東香織 市長)
「我々大人や、子どもたちにも大きな力をいただいた。これからも監督の気持ちが伝わっていくように市として努めていきたい」
倉敷市は今後、展示場所や方法を検討していくということです。