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岡山市の路面電車乗り入れ事業 完成が大幅に遅れ事業費が増加

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 岡山市が進めるJR岡山駅東口への路面電車の乗り入れを含む駅前広場の整備事業について、完成時期が2年半ほど遅れる上、事業費が当初の予定より大幅に増える見通しであることが分かりました。

 岡山市は市中心部の交通の利便性を図ろうと、路面電車の軌道をJR岡山駅東口の広場まで伸ばし、新たな電停を設置する事業を進めています。事業費は当初約43億円で、2022年度末の完成を目指していました。しかし、着工前に詳細な設計を行ったところ、地下街の補強工事が建築基準法に抵触するおそれがあることが分かりました。

 地下街の工事では火災などに備え仮設の通路を確保することが必要ですが、計画に盛り込まれていませんでした。市は建築基準法に関する認識不足が原因としています。これにより完成時期は約2年半ずれ込み2025年の秋ごろになるということです。

 また路面電車の正面衝突を避けるための自動制御装置なども新たに必要となったことから、全体の事業費は当初予定していた43億円からほぼ倍の約86億円になります。

(記者リポート)
「市は事業費を抑えるため広場の整備計画を見直しました。予定していた工事の一部が行われないことになります」

 案内所、駅舎のひさし、バス乗り場の屋根、樹木の植栽などの整備を取りやめ、最終的な事業費を86億円から66億円に減らす方針です。この事業は国の交付金を活用していて、市の事業費は最終的に2億円ほど増える見込みです。

(岡山市/大森雅夫 市長)
「2月定例岡山市議会でその考えを明らかにし、令和4年度の予算のお願いをしようと思っている。我々のミスでありますので、市民の皆さまには深くお詫び申し上げたい」

 新しい電停の整備や喫煙所の撤去、タクシー乗り場や送迎ゾーンの移設などは予定通り行います。

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