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食料品に公共料金など…2022年は“値上げの年”か 私たちの暮らしに変化は 岡山・香川

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 生活に直結する食料品や公共料金の値段が上がっています。私たちの暮らしにも変化があるかもしれません。

値上げの波が押し寄せる食料品

(記者リポート)
「こちらに並んでいる食パン。年が明け、6%から10%価格が上がりました」

 岡山市北区のグランマート津高店では1月、食パンや調理麺などの店頭価格を最大で1割程度引き上げました。原材料の小麦が高騰し大手食品メーカーが相次いで製品の値上げに踏み切ったためです。

(グランドマート/岡本和恵 取締役)
「12月までの仕入れを多めにして価格には転嫁しないよう努力しているんですが、通常の仕入れ価格になった時は少し転嫁せざるを得ない」

 1月、メーカーが値上げしたコーヒーやポテトチップスは企業努力で価格を据え置いてきましたが、今後は値上げに踏み切るといいます。2月以降もパスタやジャム、食用油、大豆製品など、さまざまなメーカーの食料品の値上げが控えています。

(グランドマート/岡本和恵 取締役)
「人口が世界的には増えているので需要の増加、輸入のものは円安の問題。あとは新型コロナ禍によって工場が動かせないのに食料は必要といったいろんな要因で、全てのものがこれから値上がり傾向になってくると思う」

「これからは赤字で売るのではなく、きちんとした価格でということも小売業界も考えていかなければいけない。お客様も価格分の価値を考えて、必要なものには『しょうがない』としていかないと」

家電量販店では「省エネ性能」を意識する客が増加

 値上げの波が押し寄せているのは食料品だけではありません。家電量販店ではお客さんのある変化を感じています。

(ビックカメラ 大型家電担当/藤井直樹さん)
「省エネ性の高いエアコンを購入される方が多いです。電気代を気にされるお客さんが多く、去年と比べると(売れ行きが)1.5倍以上」

 中国電力と四国電力の2021年2月の平均的な家庭の電気料金は中国電力が6445円、四国電力が6614円でしたが、液化天然ガスなどの価格の上昇が続き、2022年2月分は中国電力が7831円、四国電力が7701円になるということです。1年間でどちらも1000円以上あがっています。

 家電量販店の担当者によりますと、新型コロナの影響でおうち時間が増える中、電気代が上がったことで、リビングなどのエアコンを省エネ性能が高いものに買い替える人が増えているということです。

(ビックカメラ 大型家電担当/藤井直樹さん)
「通常のモデルと比べると年間で約1万円以上は電気代が変わってくる。少しでも家計の支出が減るといい」

値上げは他にも……

 2022年は他にも「高齢者の医療費の自己負担割合の引き上げ」や「火災保険料の10年契約廃止による実質的な値上げ」などがあり、家計に厳しい状況が続きます。一度、何にどれくらいお金を使っているかを見直し、本当に必要なものは何か考える機会にしてみてはいかがでしょうか。

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