現在、香川県に適用されているまん延防止措置は3月6日に期限を迎えます。3月3日、香川県の浜田知事は国に対し「再延長」を要請しました。
(香川県/浜田恵造 知事)
「新規感染者数が高止まりしており厳しい感染状況が継続している。重点措置適用について再度延長することは、やむを得ないと考えています」
香川県の浜田知事は会見を開き「新規感染者・療養者が高止まりし重症者は増加している状況」とした上で、対策を緩める状況になく、まん延防止措置の再延長はやむを得ないと話しました。
1月にまん延防止措置が始まった段階で重症者はいませんでしたが、3月2日時点では7人となっています。
香川県はまん延防止措置の延長期間も県内全域の飲食店に営業時間の短縮を要請する方針です。
しかし、香川県では現在、飲食店で感染が広がっているという状況ではありません。
1月にまん延防止措置が適用された後のクラスターの発生状況をみると、全141件中、学校で39件(28%)、未就学児を預かる施設で29件(21%)と子どもに関連したものが多く、このほか高齢者施設などで33件(23%)となっています。
一方、飲食店などでの会食によるクラスターは、1件もありません。
(香川県/浜田恵造 知事)
「飲食店の方々には申し訳ありませんけれども、時間短縮について引き続き要請したい」
香川県は要請を継続する理由について、「時短営業が過去に感染状況を落ち着かせた要因の1つだから」としています。
また、会見で浜田知事は、子どもとその親にあたる世代で感染者が増えているとして、「感染の連鎖」を断ち切る必要があると呼び掛けました。
このまん延防止措置を巡って、岡山県は予定通り6日で「解除」するように国に要請しています。
「まん延防止措置」についてどう感じている?
香川県は「延長」、岡山県は「解除」を国に要請しましたが、岡山・香川の皆さんが「まん延防止措置」についてどう感じているのかパークKSBアプリのアンケートで聞いてみました。
『解除すべき』か『延長すべき』かという質問では、岡山・香川いずれも『延長すべき』が半数近くを占め、『解除すべき』は3割ほどとなりました。
香川県民の声は―
『解除すべき』という方は、「まん延防止が機能していると思えない」「飲食店でのクラスターは無い」などを理由に挙げました。
一方、『延長すべき』という人は、「高止まりでピークアウトが見えない」「解除すると気が緩んでしまう人もいると思う」など「感染者が減っていないこと」を懸念する声が多数でした。
岡山県民の声は―
岡山県では、『解除すべき』理由に「感染者がだいぶ少なくなりつつある」「経済に力を入れるべき」。
『延長すべき』という人からは「もっと感染者が減ってからの方がいい」「子どもたちにまん延している」という意見が寄せられました。
国は、延長期間は3月21日までの2週間とする方針で、3月4日に正式決定する予定です。