岡山市で、普段立ち入ることが難しい川の河口付近に漂着したごみを一掃しようと、ボランティアらが清掃活動を行いました。
河岸に漂着したたくさんのごみを一掃しようと、岡山市の笹ヶ瀬川河口付近に地元のボランティアや岡山県の伊原木知事など約100人が集まりました。
この清掃活動は、日本財団と岡山県など瀬戸内の4県が、瀬戸内海のごみの流入量を7割減らすことなどを目指したプロジェクトの一環で行われました。
(記者リポート)
「笹ヶ瀬川の対岸に来たんですけれども、かなり多くのごみが漂着しています」
重点的にごみを回収したのは足元が悪いうえ、草が生い茂っていて一般の人では入りづらい場所。
そこで今回は、水難事故や災害対応などで使う組み立て式の浮き桟橋やボートなどを使って、効率的な清掃方法を探りました。
拾ったごみはボートで岸まで運び、クレーン車で釣り上げて陸に上げていました。
今回の清掃活動で合計10トンほどのごみを回収したということです。
(岡山県/伊原木隆太 知事)
「こんなひどい状態を見たいと思っている県民はいないはず。ごみを出さない。出たものについてはきちんと回収していく(サイクルをつくりたい)」
(日本財団/笹川陽平 会長)
「ごみの分別はできるようになったんです、国民が。昔はできないと言われていた。今度はごみを捨てない(ことを目指す)。世界一の内海に瀬戸内海をできるんです。ぜひそうしたい」
日本財団と岡山県などは、今回の活動をもとに離島など近づくことが難しい場所での清掃活動のモデルを構築していくとしています。