岡山県の新型コロナウイルスの感染者数を見ると、3月20日頃の感染者の数は前の週の同じ曜日に比べて減っていましたが、3月24日からは1週間前と比べて増えている状況が続いています。
まん延防止等重点措置の解除から1カ月が過ぎ、再び増加傾向にある感染者の数について専門家に聞きました。
(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「1つは春休み期間中、年度が変わるときに、いろんな形で感染の機会が増えた。あと新しい変異株、オミクロン株より感染しやすい、感染力が強いウイルス」
政府分科会のメンバーで川崎医科大学の中野貴司教授は、今後も感染者数は高止まりする恐れがあるといいます。
(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「呼吸器感染する病原体というのは、流行が起こると免疫のない人に非常にかかりやすい。ある一定の患者数は発生が継続して、その過程で病気にかかって重くなる人をできる限り少なくしたい」
免疫を得るためのワクチン。県の人口に対する3回目のワクチン接種率は、岡山県で44.51%(4月5日時点)、香川県で40.23%(3月31日時点)です。
(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「桜も咲いていい季節になってきました。でも、過去2回のこの季節は再度感染拡大が起こり始めたころです。今年は少しは良い方向に向かっているのではないかと思います。感染対策やワクチンを継続しつつ、毎日をぜひ楽しんでいただければ」