おもちゃを通じて香川の木材や伝統工芸に親しむことができる「讃岐おもちゃ美術館」が4月25日、高松市にオープンします。
高松市の丸亀町商店街の再開発の一環として、大工町エリアに建設された地上8階建ての「丸亀町くるりん駐車場」。その1階部分にテナントとして入るのが「讃岐おもちゃ美術館」です。
4月25日のオープンを前に、15日は施設の完成を祝う式典が行われました。
(香川県/浜田恵造 知事)
「さまざまな年代の方が交流できる場所として、まち全体の活性化に寄与するものと、私といたしましても大きな期待を寄せている」
運営するのは、高松市の子育て支援NPO「わははネット」と、デザイン事務所「tao.」です。
館内には、県産の木材で作られたものを中心に約5000点のおもちゃが置かれています。
(山下佳乃リポート)
「木の中に虫がいますよ。このように、自然の中で虫を採るような体験をすることができます」
自然の中で遊ぶような体験をしてもらおうと、東かがわ市で育った17種類の木材の柱が並んでいます。県の伝統工芸や地場産品に親しむことができる遊具があるのも特徴です。
こちらの大きな松盆栽。葉の部分は「讃岐かがり手まり」でできていて、付け外しすることで盆栽の形を自由に変えて楽しめます。
また、天井からは色とりどりの手まりが、キラキラと降り注ぐ雨のようにぶら下がっています。
他にも、小豆島のしょうゆの「木おけ」の中でままごとができるスペースや、木で作られた天ぷらやネギなどを使ってうどん屋さんごっこができるスペースなど、さまざまな遊び場があります。
(讃岐おもちゃ美術館/中橋恵美子 館長[わははネット理事長])
「香川の伝統文化・歴史を子どもたちが知らず知らずのうちに知りながら『ふるさと大好き・生まれてよかった』と思ってもらえるような仕掛けや仕組みをいっぱい作っています。自分の子どもだけじゃなくて他の子どもたちと関わりながら遊んでもらえるとうれしい」
香川の郷土料理などを味わえるカフェや、おもちゃ・伝統工芸品などを取り扱うショップも併設されています。
グランドオープンは4月25日で、入館には事前にホームページから予約が必要です。