岡山市の中心市街地でミツバチを飼育するプロジェクトがスタートして約1カ月。春の香りが漂う、おいし~いハチミツがたくさん採れました。
(記者リポート)
「JR岡山駅近くのビルの屋上で始まったこちらのミツバチプロジェクト。きょう、初めての採蜜が行われます」
天満屋グループの「丸田産業」が、岡山大学農学部などと連携して、3月からスタートした「おかやまミツバチプロジェクト 桃太郎ハニーラボ」です。25日は、4つの巣箱から5枚の巣板を取り出し、約5キロのハチミツを集めました。
(記者リポート)
「こちらの遠心分離機を使ってハチミツを取り出していきます。マスク越しにもハチミツのいい香りが漂ってきます」
約10万匹のセイヨウミツバチが、ビルの半径2~3キロを移動して集めたサクラなどのハチミツで、糖度は82度、水分は16%です。
(丸田産業/井上弘雅 常務)
「非常に糖度が高く、水分が少なくて、すごい上質なハチミツが採れたと思います。もう感激ですね」
(記者リポート)
「色はかなり淡い色をしているんですが、どんな味がするんでしょうか?う~ん、あまい! 非常に豊かな甘みと香りが感じられるおいしいハチミツです」
このプロジェクトは、ハチミツを使った商品開発を通じて地域を盛り上げ、街なかに緑があることの大切さを伝えることを目的としています。
ミツバチの活動エリアでは、夏以降に蜜を集められる花が少なくなるため、屋上の空きスペースでソバの栽培も始めました。
(丸田産業/井上弘雅 常務)
「(この活動を)できれば、小さいお子さんに、せっかく駅前のいい場所で展開させてもらっているので、そういう(子どもたちに知ってもらう)機会を設けていきたいと思います」
桃太郎ハニーラボでは、地域の子どもや学生に向けた見学会なども実施する予定です。
また、採れたハチミツは、5月末ごろに天満屋などで販売するほか、ホテルとタイアップした商品開発にも取り組みます。