高松市が「家具」を無料で提供する取り組みをしていることをご存じですか。この「家具のリユース」を進めようと今回、民間企業と協力しました。
(記者リポート)
「こちらに置いてある家具なんですが、すべて高松市が粗大ごみとして引き取ってきたものです。これらの家具を無料で引き取れるって皆さん知っていましたか?」
たんすや収納ケース、机などが置かれているのは高松市塩江町にある南部クリーンセンター。いずれも粗大ごみとして出されたものですが目立った傷などはありません。
南部クリーンセンターでは5月20日から、事前抽選で当選した人に家具を無料で引き渡しています。
(家具を引き取りに来た人は―)
「抽選でこれ(棚)が当たって。お金使わんと買えないじゃないですかこんなきれいなものが0円で飛んできました」
高松市は、南部クリーンセンターに粗大ごみとして持ち込まれた家具のうち、まだ使えそうだと判断したものを無料で引き渡す取り組みを、20年ほど前から行っています
市の広報紙などに案内を載せ、引き渡していますが、残ってしまうものもありました。
高松市は家具のリユースをより進めようと、地域の情報サイトとして月に1000万人以上が利用する「ジモティー」と2022年2月に連携協定を結びました。
「ジモティー」は全国合わせて42の自治体と同じような協定を結んでいますが、中四国では高松市が初めてでした。
(ジモティー/加藤貴博 社長)
「我々のサービスを通じて、今までマッチング、情報を届けることが難しかったリユースの情報を、高松市の皆さまにお伝えできるようになればと」
今回、ジモティーと連携してサイトからの閲覧や応募を可能にしたところ、出品した20点全ての引き取り先が決まりました。
(高松市南部クリーンセンター/神内康弘 所長)
「応募数が倍以上になってまして。今までだと売れ残るというか、全然応募がない商品もあったんですが、今回はすべてのものが応募がありました」
次に出品されるタイミングは決まっていませんが、高松市は、今回の連携を生かしてさらに「家具のリユース」を進める方針です。
(高松市南部クリーンセンター/神内康弘 所長)
「再生家具のリユース利用という形をもっと利用いただけたらと思います」