新型コロナ禍の影響を受けてきた観光の町を元気にしようと企画された「四国金毘羅ねぷた祭り」が香川県琴平町で開幕しました。
(宮川周三リポート)
「近くで見るとやっぱり大迫力ですね。特に、描かれている人の目の力強さ。印象的です。早速みなさん見に来ていますよ」
琴平町の「ことひら温泉琴参閣」には、祭りの主役、ねぷた3台が展示されています。
青森県弘前市から運ばれてきた2台と、地元・琴平高校の生徒が制作したものです。
祭りは、3年連続で中止となった四国こんぴら歌舞伎大芝居の代わりとして企画されました。
ねぷたには2020年のこんぴら歌舞伎で予定していた演目「義賢最期」のシーンが描かれています。ねぷたは上下に伸び縮みし、最大で高さが8メートルになります。
(ねぷたを見た観光客は―)
「すごい大きくて迫力があってびっくりしました。初めて見ました」
(ねぷたを見た地元の人は―)
「歌舞伎がね、ここ2年できていないから、最近じっと巣ごもりしているからものすごくいい企画だと思いますね」
町内には「ねぷた絵」も展示されています。
弘前市のねぷた絵師・三浦呑龍さんが観光客らの前で制作の実演も行っています。
(三浦呑龍さん)
Q.どんなところがポイントですか?
「全体的な雰囲気を見ながら確認しながら描いていっている。最後の最後まで自分のイメージが変わっていく場合もありますし、弘前のねぷたを見てみたいなという人が、興味を持ってもらえるように何とか一生懸命やっています」
午後3時、弘前市からねぷたと一緒にやってきた太鼓や笛のお囃子の演奏が町内に響きわたりました。
「四国金毘羅ねぷた祭り」は28日も行われ、午後7時からはねぷた3台が、回転したり、大きさを変えたりしながら琴平の町を練り歩きます。