取り壊しが決まっている現在の岡山市民会館を残してほしいと、日本建築学会中国支部が岡山市に3日、保存を要望しました。
日本建築学会中国支部の4人が岡山市役所を訪れ、林恭生副市長に要望書を手渡しました。
岡山市北区にある市民会館は1963年に完成しました。設計は建築家の佐藤武夫です。デザイン的にも評価が高く、後世に残すべき貴重な文化資産だとして解体を惜しむ声もあります。
しかし、老朽化のため耐震性に問題があることなどから、岡山芸術創造劇場の開館後に取り壊されることになっています。
要望は建物の文化的・歴史的価値を考慮して整備・改修して活用することを求めています。
(岡山市/林恭生 副市長)
「この段階では残すことは非常に難しい。市民会館の解体はやむなしと」
市によりますと、取り壊しは芸術創造劇場の整備計画の一環で議会の承認も得ていることから、変更はできないということです。
(日本建築学会中国支部/山田孝延 支部長代理)
「技術的・学術的に協力するので、再度方策を考えていただきたい」