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95歳の看板俳優らが“笑い”で観客を魅了 多様性認め演劇楽しむ 岡山

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 老いや認知症をテーマに活動する劇団が、岡山県奈義町で新しい演劇作品の公開稽古を行いました。95歳の看板俳優が観客を笑いで魅了しました。

 岡山を拠点に活動する劇団「OiBokkeShi(オイ・ボッケ・シ)」が岡山県奈義町でワークインプログレスを行いました。「ワークインプログレス」とは、演劇作品の創作過程を公開し、観客と作品を練り上げる手法の1つです。

 劇団「OiBokkeShi」は老いや認知症をテーマに活動していて、2月から新作「エキストラの宴」を本格的に制作しています。

(劇団「OiBokkeShi」/菅原直樹 主宰)
「演劇初めての方もいらっしゃるんですけど、それぞれの良さをうまく生かして、舞台の上に立ってもらえたらなと思ってます」

 今回の劇には劇団のメンバーのほか、主宰の菅原さんが奈義町で開いたワークショップに参加している「ほとんど演劇経験のない人たち」も出演します。

 劇では保健師の経験がある人が元保健師を、在宅介護している人が介護をする人を、など現実と似たような“役”を演じています。

 劇団の看板俳優・岡田忠雄さんは、役でも現実でも映画や芝居が好きな95歳です。

 看板俳優は、演劇か現実か分からなくなるようなやりとりで観客を魅了しました。

(劇団「OiBokkeShi」/菅原直樹 主宰)
「認知症だったり、障害をもっていたりとか、人によっていろいろあるわけですけども、演劇を通じてともに楽しみ合う、そういう関係性、価値観を皆さんにお伝えすることができたのではないか、感じていただくことができたのではないかと思います」

 さまざまな人々がその個性を生かしながら参加する演劇。「多様性を認め、一人一人が生き生きと活動する」そんな社会へ向けた価値観を感じさせました。

(劇団「OiBokkeShi」/菅原直樹 主宰)
「最初はフィクションなわけですけど、これだけ多様なメンバーがそろうと、そこで生まれているものはもう『本当』なんですよね」

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