球児を支える人たちの物語です。3年ぶりにスタンドに戻ってきたブラスバンド。東岡山工業の吹奏楽部にはひときわ大きな音でドラムの音を響かせる元球児の姿がありました。
東岡山工業の3回戦。
この夏、スタンドに3年ぶりに戻ってきたブラスバンド。最前列でドラムを叩くのは、3年生の田中朝葵さんです。
田中さんは中学3年間、野球部でした。
(東岡山工 吹奏楽部/田中朝葵さん)
「中学校の時に野球をしていた時の声援がすごくて、吹奏楽部って本当にすごいなと思い、高校では吹奏楽部に入部しました」
(山下佳乃リポート)
「音を通して選手を応援したい。そうした思いから大きな音が響くドラムを選んだという田中さん。音楽に応援の気持ちを乗せます」
試合は一進一退の攻防が続き、タイブレークへ。たたき続けるドラムの音も大きさを増していきます。
東岡工が1点リードで迎えた16回裏。勝利を信じて応援を続けましたが――。
【玉島商 7―6 東岡山工】
(東岡山工 吹奏楽部/田中朝季さん)
「4時間くらいずっと続けてやって。(Q.手に豆ができてましたが。)ずっとです。こういうのも貴重な経験なのかなと思います。みなさんできることを頑張っていたので、本当にお疲れ様と、いい試合をありがとうと言いたいです」