岡山県早島町にコワーキングスペースやレンタルスペースを完備した複合施設が完成しました。新たな町の「交流拠点」を目指すこの施設、実はかつて、町の「ある産業」を支えた建物でした。
JR早島駅のすぐそばに完成した複合施設「ヒュー早島」。地元で不動産事業などを展開する「早島・地所」が運営するものです。
施設にはWi‐Fiを完備したコワーキングスペースや、24時間営業のコインランドリーが入っています。他にも、ビールの醸造所が10月にオープンする予定で、できたてのビールを楽しむことができるバーも併設されます。
(記者リポート)
「建物の裏に回ると工場の面影が残っています。実はこちら、い草の工場をリノベーションした建物なんです」
かつては、い草産業で栄えた早島町。こちらの建物も20年ほど前まで、い草製品の工場として使われていましたが、閉業後はそのままの状態になっていました。
(早島・地所/ボーマン三枝さん)
「ここをまたみんなが集まって(早島町を)活性化する場所にしたいなという思いがあって、みんなが交流して早島町が活性化する、そんな場所になってほしい」
施設の中央には「まちのロビー」として、地元の人が気軽に立ち寄って休憩したり交流できたりするスペースを設けています。
11日はオープニングイベントとして、子どもがスタンプを使って画を描くワークショップを開いたり、パンやカレーを販売したりして地元の人でにぎわっていました。また、店舗や事業所として使うことができるレンタルスペースもあり、利用者を募集しているということです。
(早島・地所/ボーマン三枝さん)
「コワーキングスペースもありますので、これからビジネスを始める人とかビジネスのつながりもどんどん(この場所から)広がっていったらいいなと思います」