ロシアによる軍事侵攻で、ウクライナから岡山県倉敷市に避難してきた女性が30日市長を表敬訪問しました。倉敷市が避難民を受け入れるのは7月に続き2人目です。
8月21日に倉敷市に避難してきたのはウクライナ西部出身のバビィ・イエブゲニアさん69歳です。イエブゲニアさんには倉敷市で20年ほど暮らしている娘のリリヤさんがいます。
今回は、娘のリリヤさんがウクライナにひとりで暮らしていた母親の身を案じ倉敷市に呼び寄せました。親子の再会は4年半ぶりです。
倉敷市の伊東香織市長がイエブゲニアさんに「1日も早く戦争が終わることを祈っています。それまで倉敷を自分のふるさとだと思って過ごしてほしい」と述べ、支援金20万円や日用品などを手渡しました。
これに対しイエブゲニアさんはウクライナ語で「心から感謝をしています」と応え、お返しにウクライナの国章が入った陶器の置き物をプレゼントしていました。
(ウクライナから避難してきた/バビィ・イエブゲニアさん)
「日本に来る前は心配がありましたが、今は落ち着きました。空襲警報の音も聞こえないので安心しています」
イエブゲニアさんは今後、倉敷市で持病の治療をしながらウクライナの文化を伝えるために市民と交流する機会を持ちたいということです。