香川県の高松琴平電気鉄道「ことでん」が、ウクライナの鉄道事業者への思いを込めた車両を運行しています。
讃岐平野を駆け抜けて行くウクライナカラーの電車。19日からことでん琴平線を走っています。でも、いったいなぜ香川にウクライナ電車が?
(高松琴平電気鉄道 地域開発本部/今井恭子さん)
「ホームで子どもと一緒に電車を待っていた時に入ってきた電車の色、それが黄色で、これはウクライナの国旗と似ているぞと思ったことがきっかけです」
今井さんはロシア軍の侵攻を受けるウクライナの鉄道事業者に対して同業者として少しでも応援したいと、このカラーリングを思いつきました。
(高松琴平電気鉄道 地域開発本部/今井恭子さん)
「危険な中で鉄道を走らせているっていう、その方たちがいることに大変尊敬の念と、私たちの心は一緒ですということを表現したかったです」
そうした中ー―。
ことでん仏生山駅の車庫です。停車中の車両を見ようと、ウクライナ出身で東かがわ市在住の女性が家族と一緒に訪れていました。
(ウクライナ出身/秋友オレナさん)
「ウクライナ東部のドネツクからの出身で、両親は2回も戦争の被害にあっている。両親と家族そしてウクライナの状況が心配。きのうインターネットで私はこの電車のことを知って、幸せな気持ちになりました。きょう来てこの電車を見て幸せです」
(高松琴平電気鉄道 地域開発本部/今井恭子さん)
「感無量です。たくさんのご意見いただいたんですけど、走らすことを実現できて、実際にウクライナ出身の女性が幸せだと言ってくださって本当にうれしく思います」
ことでんでは高松築港駅などに募金箱を設置したりステッカーを販売したりして、売り上げを全額ウクライナ大使館へ寄付するということです。