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29日からの瀬戸芸・秋会期に向け準備進む 本島では4つの新作を公開へ 香川・丸亀市

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 瀬戸内国際芸術祭の秋会期スタートまであと2週間ほどです。会場のひとつ香川県丸亀市の本島でも準備が進められています。

 29日から始まる瀬戸芸の秋会期、本島では4つの新作が公開されます。島の北東部に位置する笠島地区には、14日、新作が運び込まれました。

 作家の川島大幸さんは、本島の隣の広島に2週間滞在し、現在も石の採掘などを行っている石材業者のもとで、作品「SETOUCHI STONE LAB」を制作しました。塩飽諸島の石の歴史や技術に焦点を当てていて、合わせて約2tの石が使われています。

(作家/川大幸さん)
「(丸亀市の)広島で滞在制作をして、貴重な石文化とか石そのものがあるなと実感したので、多くの方に体感してほしい」

 約800kgあるこの作品は、1面ずつ切り出し方を変えていて、伝統的な技法と電動工具を用いた現代的な技法との違いが表現されています。

(野口真菜リポート)
「大小さまざまな石が、この地区で保存された建物の内部をはじめ、中庭にも広く展示されます。家の趣がある様子と石の歴史とが組み合わさって、風情があります」

 このほかにも映像作品や3Dプリンターを使った作品なども展示され、デジタル技術と融合した新しい石の姿に出会うことができます。

 伝統的な街並みや建物が保存されている笠島地区では、ほかにもさまざまな新作が展示されます。

 また、6年前の瀬戸芸から海沿いに展示されている作品では、ボランティアらが修復を進めています。

(ボランティアは―)
「劣化した網を取る作業をしています。空と海と作品とのコントラストが魅力かなと思います」

 瀬戸芸の秋会期は、9月29日から11月6日までです。

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