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瀬戸芸・夏会期最終日に一夜限りのイベント 小豆島の歴史を描く舞台上演へ 香川

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 瀬戸内国際芸術祭の夏会期は9月4日で終わりますが、この土日(9月3・4日)に楽しめるスポットがあります。小豆島では夏会期最終日にちょっと変わった舞台が上演されます。

 夏会期から6つの新作が加わった小豆島。最終日の9月4日には、廃校になった小学校を活用した施設「福武ハウス」で、一夜限りのアートイベント「葺田夜祭(ふきたよまつり)」が行われます。

 8月31日、イベントで上演する「影絵」の稽古が行われました。

 公演のタイトルは「福田うみやまこばなし2022‐かぼそ雑記」。小豆島の昔話に登場するカワウソの妖怪「かぼそ」が自分のすみかを探して島を巡るというストーリー。

 率いるのは、2年前から福武ハウスで地域交流や影絵の上演に取り組んでいる影絵師の川村亘平斎さんです。

(影絵師/川村亘平斎さん)
「小豆島を調査して地元に残る物語をパッチワークのように組み合わせて作ったお話で、妖怪かぼそが活躍する物語を作ったので、そのあたりを注目していただけるとうれしい」

(野口真菜リポート)
「今回は、影絵の制作に参加したいと全国から集まった若者たちが、アーティストと一緒に作品を制作します」

 今回の影絵には全国から集まった7人が参加。全員が8月下旬から島に滞在し、地域住民から島の歴史を教わったり人形や道具を作ったりしてきました。

(埼玉県からの参加者)
「埼玉県から来ています。よりアートに近いところでアートを体感したいなということで参加させていただきました」

(千葉県からの参加者)
「影絵を初めて見る段階から始まったのですごいなと。鏡を使ってうねらせたりとか、顔が影(人形)で下が人間、みたいないろんな方法があるんだなとびっくりしました」

 アーティストや地域住民が「島の実りを持ち寄る」というコンセプトの「葺田夜祭」では屋台が並び、ミニ演奏会も行われる予定です。(※参加無料)「影絵」などの舞台公演は有料で、事前に予約が必要です。

 当日は影絵師たちの動きが見える舞台の裏側から鑑賞できる席も用意されます。

(影絵師/川村亘平斎さん)
「(参加者は)頭がフレッシュなので覚えるのが早くて大変楽しいです。若い影絵師たちが奮闘している姿を見ていただければと思います」

 また、福武ハウスでは夏会期に公開された瀬戸芸の新作も展示されています。台湾やカンボジアなどアジアの5カ所から1組ずつアーティストが参加し空き家に作品を展示しています。(夏・秋会期ともに展示)

 瀬戸芸の夏会期は9月4日までで、9月29日には秋会期が始まります。

【葺田夜祭(ふきたよまつり)】
日時:2022年9月4日(日) 屋台出店…午後4時~ 舞台公演…午後6時~午後8時
舞台公演:定員…150人 料金…一般2,500円/小豆島島民1,000円/15歳以下無料 ※要予約
予約・問い合わせ:0879-62-9301(福武ハウス)

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