香川県土庄町豊島で、産業廃棄物が不法投棄された土地を住民に返還するための整地工事が始まりました。
(記者リポート)
「これから、でこぼこにになった土地を埋め戻す作業などが進められます」
豊島での整地工事は午前10時ごろに始まりました。香川県は、かつて大量の産業廃棄物が不法投棄された土地を整地した上で住民側に返還することになっています。
整地工事が行われるのは約8ヘクタールの土地で、県は2023年2月までに終えたいとしています。県は当初、工事を11月から行う予定でしたが、国からの財政支援が受けられる「産廃特措法」の期限が2023年3月に迫っていることから前倒ししました。
一方、土地の返還には地下水が「環境基準」を満たす必要がありますが、こちらはめどが立っていません。
(廃棄物対策豊島住民会議/安岐正三 事務局長)
「我々が願ったのは原状回復ですよ。かつての姿を取り戻す。粘り強く協議しながら検討していく。新たな道を探っていく」
(香川県廃棄物対策課/富田康志 室長)
「今年度末に向けて全力で整地工事等が完了するよう取り組んでまいりたいと考えております。環境基準が達成するまで、県が責任をもって処分地を維持管理していくことがあると考えております」