高松市中心部の交通渋滞の解消などを目的に、香川県が整備を進めている「高松環状道路」について有識者が意見を交換しました。
高松市で開かれた意見交換会には、リモート参加も含め大学の研究者ら6人が出席し、高松環状道路の整備について意見を交わしました。
高松環状道路は、サンポート高松や高松空港、高松自動車道の高松西インターチェンジなどを全長約40kmの高架道路でつなぐものです。香川県が1994年に計画を策定し、一部を整備しています。
このうち高松市檀紙町から寿町までの約10kmが、事業化に向けた「計画段階評価」の調査区間となっています。
県は、この区間を寿町からさらに東へ400mほど延ばして、慢性的な渋滞が起こる「ことでん本町踏切」を高架にすることを国に要望しています。
会合では、国が高松環状道路の必要性について評価するときに行う住民アンケートについて、「対象を高松市民に限定しない方がいいのではないか」という意見が出ました。
また、調査区間をことでん本町踏切まで延ばすことについては「本来の区間と分けて検討した方がよい」という意見がありました。
(四国地方整備局 道路計画課/山岡敏之 課長)
「ようやくスタートが切れた状況なので、まずは地域の皆さまのこの地域の課題に対するご意見に耳を傾けて、丁寧に議論を進めていきたい」