高松市中央卸売市場で野菜や果物を扱う「青果棟」が老朽化のため移転、新築されます。建設予定地で安全祈願祭が開かれました。
高松市中央卸売市場の青果棟が建設されるのは、高松市朝日町の約5万平方メートルの土地です。7日午前、工事の安全を祈願する式典が開かれ、高松市の大西市長や施工業者ら約30人が参加しました。
(高松市/大西秀人 市長)
「本青果棟が、魅力と活力にあふれた市民の豊かな食生活を支える拠点となることを願っている」
(記者リポート)
「一段下がった草が生えている場所の中央辺りが、競りなどが行われるメインの建物が建つ場所になります」
新たな青果棟は鉄骨2階建てで、延べ床面積は約2万平方メートルです。
シャッターが付いた閉鎖型の建物にし、空調設備を整えることで、品質や衛生管理を徹底します。市場内を一方通行にし、通路にも屋根を設けて雨でもぬれれずに移動できます。
また、一般の人の見学スペースや体験学習を行える調理室も設けます。
現在の青果棟は1976年に完成。老朽化や耐震性などが課題となっていました。
市は2015年から有識者や市場の関係者らで施設の将来構想を検討。現在の市場との距離や流通の便がいいことなどを理由に、2017年に移転先を決めました。
(高松市市場管理課 施設整備室/石原一人 室長)
「まずは工事の安全を第一にということで、その上で市民の皆さま、県民の皆さまの食生活を充実させるような、よりよい施設ができあがればということで、頑張っていきたい」
総事業費は約100億円です。建設工事は再2023年9月に終える予定で、業者の引っ越しなど経て、2025年3月の供用開始を目指します。