性別に関係なく学校での服装を選べるようにしようと、高松市の団体が香川県の教育委員会に要望書と1万人を超える署名を提出しました。
提出したのは、高松市の性的マイノリティーの当事者団体「あしたプロジェクト」と「プラウド香川」です。
式典なども含めた学校生活のさまざまな場面で、誰もが制服や私服、体操服などから自由に服装を選べるようにすることなどを求めています。
2022年7月からインターネット上で署名活動を行い、1万1244人分の署名が集まりました。
香川県では三豊市の7つの公立中学校が2023年度から「ジェンダーレス」の制服を導入します。
また県教委が2022年6月に行った調査では、11の県立高校が女子生徒のスラックス制服の着用を認めています。
しかし、こうした校則は学校ごとに定めているため、「あしたプロジェクト」などは県教委がリーダーシップをとって対応することを求めています。
(香川県教育委員会/近藤誓吾 副教育長)
「性別違和を持つお子さんが一定程度いるということを十分念頭に置いた上で、まずは教職員一人一人の理解をより深める取り組みをしていきたい」
(あしたプロジェクト/谷昂頼 代表)
「受け止めてくださったなという感覚はすごく感じたので、小さなステップですが一歩前進したかなという風に感じている。ただ、『理解を深める』というお言葉に個人的には引っ掛かりを持っていて、何を持って理解を深めるとなるのかというところがちょっと分からないので、また先に延びるんじゃないかなという危惧がやっぱりある」