2018年の西日本豪雨によって大きな被害を受けた岡山県倉敷市真備町で、堤防が決壊した末政川に新たな橋が開通しました。
午後2時に通行止めが解除され、小田川の支流・末政川に架かる橋「有井橋」が通れるようになりました。
かつての有井橋は堤防より低い場所にあり、川の増水に備えて板で水をせき止める「陸こう」が備わっていました。
しかし、2018年の西日本豪雨では使われず、堤防の決壊につながりました。その後、堤防の強化工事に合わせて架け替えが進められていました。
新しい有井橋は以前のものより約3mかさ上げされ、堤防より高くなり「陸こう」は廃止されました。
工事は当初2023年3月までの予定でしたが、順調に進んだため約3カ月前倒して開通して完成しました。
(橋を渡った人はー)
「(西日本豪雨)当時のことを思いながら、皆さんのおかげで立派な橋ができたのでうれしい限りです。真備町だけじゃなくて、水害がこの先もないことを願うばかりです」
末政川では現在、有井橋よりも上流の堤防を強化する工事を行っていて、全ての工事が終わるのは2023年度末の予定です。