家具やガラスなど、北欧・フィンランドの暮らしを知ることができる展示会が高松市の美術館で開かれています。
やさしい色合いの食器に、ガラスのカーブが美しい花瓶。
高松市美術館が開いた特別展にはフィンランドのデザイナーらが手がけた家具や陶器など、生活を彩る約800点を展示しています。
建築家でデザイナーのアイノ・アアルトが手がけたガラスの食器「ボルゲブリック」は、湖に小石を投げ入れたときにできる水紋をイメージしたデザインです。手に持った時に滑りにくいのが特徴で、見た目の美しさだけでなく実用性も兼ね備えています。
同じく建築家、デザイナーのアルヴァ・アアルトが結核療養所に入所している患者のために作った椅子「パイミオ・チェア」は、しなやかな座面はアアルトが開発した木を曲げる技術で作られました。
(瀧川奈津希リポート)
「館内には実際にパイミオ・チェアに座ってみることができるコーナーもあります。腰をかけてみると肩もすごく開きやすいですし、座面が曲線になっているのでくつろぎやすいです。実際に座る人のことを考えて作られているのがわかります」
また、アパレル企業「マリメッコ」でデザイナーとして活躍した愛媛県出身の石本藤雄さんの布なども展示されています。
(高松市美術館 学芸員/福田千恵さん)
「フィンランドの20世紀の初頭から現在までのさまざまなデザインを紹介していて、『この作家、名前を知ってたけどこれも作ってたんだ』とそういうふうに楽しんでいただけたら」
特別展「フィンランドのライフスタイル~暮らしを豊かにするデザイン~」は高松市美術館で6月11日まで開かれていて、会期中はフィンランドにまつわる商品が並ぶショップも開かれています。