岡山出身の文筆家にちなんだ「内田百閒文学賞」の表彰式が岡山市で開かれました。
作品の舞台が岡山など、岡山にゆかりがある文学作品が対象で、今回は300点を超える応募がありました。
最優秀賞は、東京都に住む公務員ゆきかわゆうさんの短編小説「アニマの肖像」です。現在の総社市で生まれた水墨画家・雪舟が涙でネズミを描いたという逸話から着想を得た作品です。
(審査員を務めた岡山市出身の小説家/小川洋子さん)
「雪舟が題材ではありながら、雪舟は遠くに去っていまして、ネズミ、しかも涙で描かれて、もはや姿のなくなってしまったネズミが主役と、独自な視点で雪舟をとらえた作品です」
最優秀と優秀賞の3作品を収録した本は書店などで販売しています。