岡山県の全てのタクシー事業者が26日から運賃を値上げしました。
(記者リポート)
「コロナ禍の時にはこちらのタクシーの待機所は客待ちの車で一杯になっていました。きょうは数えるほどです」
(タクシーの運転手)
「コロナの折から言えばだいぶ回復はしましたけどね。前みたいなことはないです。私らにとっては(値上げは)いいと思いますけどね」
「値上げした方がいいと思います。しょうがないと思いますね」
中国運輸局によりますと、値上げしたのは岡山県の128の事業者と151の個人タクシーです。
普通車の初乗りの距離がこれまでの1.3kmから1.25kmに短くなったほか、初乗り運賃の上限が640円から700円に上がりました。
普通車の加算運賃の上限は、これまで256mごとに80円でしたが、283mごとに100円になりました。
近距離の利用に対応するため、初乗りの距離を半分程度とし運賃を500円以下に設定する事業者もあります。
(タクシーの利用者は―)
「運転手の方から上がりますとアナウンスされてしょうがないよなと思うんですけど、困りますね。結構タクシー使うんで」
「全体的に値上がりしているんで他も。だからそんなには(気にしない)。長距離乗ったらしんどいですけど」
岡山県でタクシーの運賃が上がるのは2020年2月以来です。値上げ率は平均で約13%で、記録が残る1993年以降で最も高くなりました。
中国運輸局はドライバーの労働条件の改善と燃料費の高騰などが理由だとしています。