7月、アメリカで行われる世界ジュニアゴルフ選手権に高松市の小学生が出場します。そのプレーとは?
自分の体と同じくらいの大きさのバッグを担いでゴルフ練習場にやってきた、高松市立高松第一小学校の5年生、高瀬莉空くん(10)。
クラブを握ると……豪快にスイング!
(高瀬莉空くん)
「楽しい。遊ぶよりも楽しい。(Q.遊ぶよりも!?)全然楽しい」
莉空くんは2023年4月に開かれた「IMGA世界ジュニアゴルフ選手権」の国内代表戦の9歳から10歳の部で優勝。7月にアメリカ・サンディエゴで世界一を決める戦いに挑む、スーパーキッズなんです。
(高瀬莉空くん)
「絶対世界一になりたいです。ダボ(ダブルボギー)は絶対打たないように気を付けて、ボギーはセーフと思って、パーを重ねて、取れるところでバーディーを取るゴルフをしたい」
ゴルフ好きの両親の影響で3歳でゴルフを始めた莉空くん。小学1年生で国内の大会で優勝し、世界ジュニアゴルフ選手権に出場するなど多くの大会で優秀な成績をおさめてきました。
2022年5月から莉空くんを指導する南秀樹コーチ。南コーチは過去2回「賞金女王」になった鈴木愛選手らを育てました。
(南 秀樹コーチ)
「縦距離合わすのがすごく上手で、いろんなクラブ打ってもちゃんと縦距離合わせてきたから『やっぱこういうところなんやな』と思って見ていた」
狙い通りの場所にボールを打てる、高い技術力の持ち主の高瀬君。今、苦手意識を持っているのは「パター」です。
(南 秀樹コーチ)
「パターの練習しているのを見てうまいなと思ったけど、結局、一発勝負になった時にこれが出るかと思ったときに『あ、これ出んのだろうな』というのが分かった」
課題は「勝負強さ」。そこで、これまで平日に約500球打っていたところを250球ほどに減らし、1球1球集中して打つことを意識しています。
莉空くんは、プロを目指す人たちと一緒に練習をしています。大人の動きを真似して技術を吸収します。
(一緒に練習している女性[21])
「元気な男の子です(笑) 小学生とは思えない、やんちゃなところもあって可愛いです。緩みが無いアプローチとかパターをするので、そこは見てて私も参考にしている」
練習は毎日夜9時ごろまで続きます。
しかし、それだけではありません。家にゴルフに集中できる場所を作り、南コーチから教えられたことを振り返ります。
(高瀬莉空くん)
「寝る前にちゃんとこのストロークで良いか確認する」
毎日、10球中何球がカップに入るか挑戦して、集中力と正確さを鍛えています。
そこに……。
(カメラマン)
「え、カメ?」
リクガメの「亀蔵」です。4年前に莉空くんが両親にお願いして飼い始めたそうです。
(高瀬莉空くん)
「いつも僕のアプローチ・パターを見てくれて、とてもかわいくて癒やしの存在」
自分が納得できるまで練習をしますが、成長期のため、夜10時30分ごろには寝るよう意識しています。
そんな莉空くんを見て母親の由美さんは……?
(莉空くんの母親/高瀬由美さん)
「先生(南コーチ)が大好きで、先生が褒めてくれるのがうれしい。自分が決めた目標をがんばって貫き通してほしい」
世界に羽ばたこうとしている莉空くん。将来の夢は……?
(高瀬莉空くん)
「お母さんとお父さんへの感謝を忘れずに、みんなに憧れられる選手になりたい」