夏の高校野球・香川大会。12日、高松東がシード校・志度に挑みました。
シード校との初戦を前にした高松東のメンバーにチームのキーマンを聞いてみると……。
(高松東の選手は―)
「藤澤君って子がいて」
「藤澤とかあたりは」
「中でも藤澤君」
「……藤澤君だったらたくさんあります」
多くのチームメートから名前をあげられたのが、3年の藤澤拓磨。野球を始めたのは高校。レギュラーではありませんが、3塁ランナーコーチを務めるムードメーカーです。
(高松東/藤澤拓磨 選手[3年])
「張り切って『声』出してるので絶好調です。3塁ランナーコーチで、そこでしか僕は取り柄がないので、しっかり声を出し切って、僕がガンガン盛り上げていきます」
試合は、1回からシード校・志度の猛攻を受けます。そんな時、藤澤が伝令としてチームメートを励まします。
(高松東/藤澤拓磨 選手[3年])
「まだまだ追いかけるぞ、逆転できるぞみたいな。自分なりにチームの雰囲気を変えようかなと」
劣勢になっても高松東の3塁ランナーコーチ、藤澤は声でチームを盛り立てます!
(高松東/藤澤拓磨 選手[3年])
「おい! ベンチ声でてねぇぞ!」
すると2回、ランナー1塁の場面で、7番・香西が右中間にタイムリースリーベース。藤澤も懸命に腕を回してランナーをホームに導きます。
高松東、5回の攻撃。藤澤が代打で打席に立ちます。
(高松東/藤澤拓磨 選手[3年])
「高校3年間の最後の打席だなと思いながら、裏で素振りしていたので。絶対に打てるなっていう確信を持ちながら」
「声」で支え続けたチームのムードメーカー。最後の打席も全力で走り抜けました。
【志度 16-2 高松東(5回コールド)】
(高松東/藤澤拓磨 選手[3年])
「最初から最後までずっと声を出し切って、のどがつぶれるくらい声を出して、悲しい結果なんですけど、僕自身は、僕自身がしないといけない役割は出し切ったと思うので、チームのムードメーカーとして、しっかり最後までやり切れたと思います」