夏の高校野球・岡山大会。13日、岡山県美作が、2022年夏に5回コールド負けを喫した相手、倉敷翠松と対戦しました。
2022年の夏、サードのレギュラーだった谷口凌は、最後の夏、エースナンバーを託されました。
(岡山県美作/谷口凌 投手[3年])
「去年はだいぶ打たれたんで、今年は自分が引っ張って頑張っていきます」
リベンジの一戦。岡山県美作の先発マウンドには、1年前の大敗をベンチで見つめていた片山が上がります。
エースナンバーを背負う谷口が見守る中、片山は翠松打線を5回まで1点に抑えます。
しかし岡山県美作は同点で迎えた6回に勝ち越しを許してしまいます。なおも続くピンチで、背番号1の谷口がマウンドに上がります。谷口はスクイズで1点を失うものの、力強いボールで後続を抑えます。
7回、岡山県美作はランナー2塁のチャンスで、谷口がこの夏の初めての打席に立ちます。ここで谷口は四球を選びチャンスを広げます。続く代打のキャプテン・杉浦がライトにタイムリーを放ち、1点を返します。
そのウラ、谷口は2つの三振を奪うなど本領を発揮。反撃を待ちます
3点ビハインドで迎えた岡山県美作9回の攻撃。ツーアウトで打席が回ってきた谷口がセンター前ヒットで望みをつなぎます。 しかし、後続が打ち取られ敗戦。それでも1年前にコールド負けした相手に好ゲームを演じました。
【倉敷翠松 5-2 岡山県美作】
(岡山県美作/谷口凌 投手[3年])
「(最後の打席で)3年間の思いがすごく来て、出られていない人の分まで悔いのないスイングをしようと思った。周りの皆に支えられてここまでやってこられて良かったと思います」