26日は夏の高校野球・香川大会決勝です。激突するのは志度と英明。甲子園への切符をつかむのは、はたしてどちらになるのか。
38年ぶりの夏の王者を狙う志度。2回戦から順当に勝ち上がり、準決勝は寒川を1イニング5得点の猛攻で下し、決勝に駒を進めました。
カギを握るのはエースで4番、新鞍護(にいくら・まもる)。MAX144キロの力強いストレートと緩急たくみな変化球を武器に、準決勝では13奪三振。準々決勝は168球、準決勝は162球を投げ、ここまでほぼ1人でマウンドを守ってきました。
(志度/新鞍護 投手[3年])
「テンポよく投げて流れを相手に渡さないということが大事だと思う。最後はやっぱり気持ちだと思うので、この暑さに耐えられる方が勝つと思う」
その新鞍には、甲子園にともに行きたい人が……。それが監督で父でもある幸一さんです。
親子で目指してきた甲子園まであと一つ。
(志度/新鞍護 投手[3年])
「お父さんと一緒に甲子園に行きたいっていうことは、(志度に)入った時からの目標なので。いい形で恩返しできるように頑張りたい」
春夏連続の甲子園を目指す英明。3回戦、準決勝と、2度の延長タイブレークと苦戦を強いられるものの、「粘り強さ」を武器に接戦をものにしてきました。
(英明/中浦浩志朗 主将[3年])
「苦しい試合を何回も乗り越えてきているので、粘り強い戦いっていうチームとしての戦い方はできていると思う」
エースはサイドスロー、下村健太郎(しもむら・けんたろう)。相手バッターに的を絞らせないバッターの手元で動くボールと、どんな場面でも動じないメンタルで、この夏、チームのピンチを幾度となく救ってきました。
2022年、2021年と決勝で逃してきた夏の甲子園への切符……。
(英明/中浦浩志朗 主将[3年])
「あと一つの重みというか難しさというのは、自分たちが一番わかっている。上からじゃなく、チャレンジャーの気持ちっていうのを忘れずに。次の試合を全力で戦い抜きます」
親子の夢か……3度目の正直か……。甲子園の切符をつかむのは。