夏の高校野球・香川大会、津田には生まれたときから難病と向き合って野球を続ける選手がいます。
津田の三好将太。この夏の初戦でサヨナラのホームを踏んだチームのキャプテン。全力で野球を楽しむ一方で、病気と闘い続けています。
(津田/三好将太 主将[3年])
「生まれたときから先天性表皮水疱症という病気で、圧がかかったりとかしたら、そこに水ぶくれができたりとかして」
表皮水疱症は難病に指定される皮膚の病気。完治する治療法はなく、三好は生まれたときからこの難病と向き合い野球を続けてきました。
(津田/三好将太 主将[3年])
「(中学のとき)大会当日に水ぶくれができたりしてつらかったんですけど、最後まで野球は続けたいなと思って」
(父/芳照さん)
「苦労したと思います、本当は変わってあげたい。本当に野球大好きで、よく頑張ってるなとその一言だけですね」
大好きな野球を1日でも長く……。
1回、三好はフォアボールで出塁すると、警戒されながらもしっかりと盗塁を決めます!
3回には、ショートへの内野安打でチームのチャンスを広げます!
5回。先頭打者の三好は三塁線を抜けるヒットを放ちます。その後、津田は3塁1塁とチャンスを広げると、1塁ランナーが走ったところを三好がすかさずホームへ突入! 1点をもぎとります!
5回裏、全力プレーを続ける三好にアクシデント……。足をつってしまい、一時グラウンドを離れます。
(津田/三好将太 主将[3年])
「つってしまって痛かったんですけど、(投手の)八一のことを考えるとこんなのへでもない」
大好きな野球を最後まで……。難病と闘いながらこの夏最後までグラウンドに立ち続けました。【高松北 10-3 津田 7回コールド】
(津田/三好将太 主将[3年])
「感謝しかないですね。最後負けてしまったんですけど、本当は甲子園まで連れて行ってあげたかったです。本当に津田高校で野球ができてよかったと思います」