四国霊場第75番札所の善通寺で、四国の伝統工芸品をふんだんに使用した特別な宿泊施設が完成しました。
(荻津尚輝リポート)
「部屋入り口の緑色のふすま、それから部屋中央の座布団や机、さらには掛け軸など、四国の伝統工芸品がたくさん使われています。とてもぜいたくな空間です」
ふすまに使われているのは、香川県の伝統工芸品「保多織」。徳島県の伝統工芸品「藍染」の掛け軸もあります。
2023年6月に観光庁の観光支援事業に採択されたことを受け、善通寺が参拝者などの宿泊施設「宿坊」のうち2部屋を「遍路宿の特別室」として準備を進めていました。
四国4県の伝統工芸品を使っていて、2つの部屋でそれぞれ内装が違うのも特徴です。
通常の宿坊は1泊2食付きで8000円ですが、こちらの特別室の値段は未定です。
(総本山善通寺/安藤誠啓さん)
「伝統工芸に包まれたこの空間を楽しむ。これは、他では味わえないと思いますので、それを楽しみに来ていただけたら」
善通寺は、現在モニターツアーを行っていて、利用者の意見を反映させた上で2023年中にオープンさせたいとしています。