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ブルートレインの遍路宿が4月に開業へ 九州から香川に移設し2年

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 遍路宿にしようと2021年に九州から香川県観音寺市に移設されたブルートレイン。移設からまもなく2年。いよいよオープンの日が近づいてきました。

(岸井正樹さん)
「見晴らしがいいし、夜は寝て星が見えるから。いろんな面で大変だけど、ひとまず許可が降りたというだけでも気分的に違います。長いことかかったから」

 子どものころから憧れだったブルートレインを遍路宿にしたいと2021年4月、岸井さんは鹿児島県の阿久根駅前に置かれていた2両を、観音寺市の雲辺寺ロープウェイ山麓駅駐車場に移設しました。

 クラウドファンディングで全国の鉄道ファンなどから集めた1700万円を、輸送費と設置費にあてました。

 移設から2年。修理が必要な箇所が新たに見つかるなど、予定よりも大幅に遅れましたが、3月10日、ようやく県から宿泊業を営む許可が降りました。

 そして、岸井さんが今準備を進めているのは宿だけではありません。

(岸井正樹さん)
「麺を伸ばして切って、ここに釜が来るんですよ。釜に入れて、フライヤーでてんぷら揚げて、ここへ出すと」

 以前、善通寺市で営んでいたうどん店をここに開く予定です。

 また、多くの人に楽しんでもらおうと、ライチやバナナなどを揃えた植物園も整備しています。

(岸井正樹さん)
「欲張りなんだよね。なんでもやりたい。それがいかんのかもわからないけど」

 しかし、施設が出来上がっていくのに伴い、電気や水回りなど各設備のリース代・月々50万円以上の支払いが重くのしかかっています。

(岸井正樹さん)
「これが毎月毎月払えるかどうかによって、撤収とか言われたら困る。それがあるから、許可が降りたからって表立って喜べんのや、はっきり言って」

 21日は、横浜から鉄道ファンの男性が見学に訪れました。

(横浜から訪れた鉄道ファンは―)
「仲間は全国にいますから。応援したいと思っている人いっぱいいるんで。だからもうどんどん広げて、仲間連れてきて、宿泊できるようになってからも泊まりに来て、そういうのが一番の協力なのかな」

 全国の鉄道ファンを始め多くの人の支援を受けて、岸井さんは4月のオープンを目指します。

(岸井正樹さん)
「これもう無理かなということ何回もあったんだけど、それが何とかすり抜けて来れて、やっとクリアできてほっとしている。昔乗った方は昔を懐かしんでもらったり、乗れそうで乗れなかった人は『こんなだったんだ』と思ってもらったり、全く乗ったことがない人は親しんでもらって……それが僕の一番の願い」

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