香川県さぬき市が2024年3月31日で営業を休止することを決めた温浴施設「クアタラソさぬき津田(さぬき市津田町)」の存続などを求め、会員を中心とする有志のグループが20日、市長に請願書と署名を提出しました。
請願は、施設の存続、それが難しければ、代替施設を整備することを求めるもので、10月中旬から集めた7053人分の署名も添えました。
さぬき市によりますと、クアタラソさぬき津田は旧津田町が町民の健康管理や福祉の向上などを目的に整備し、1993年にオープン。現在は指定管理者の「さぬき市SA公社」から委託された「あなぶきエンタープライズ」が運営しています。
しかし、深刻な赤字運営の中、老朽化した施設の改修に5億円程度かかることが分かり、このままの形では存続は不可能だとして、営業の休止を決めました。
請願と署名を提出したグループのメンバーで、施設の会員である男性(73)は、ひざが悪く、陸上で歩くことが困難なため、施設内のプールで水中歩行をすることで筋力をつけていたそうです。営業休止となると運動ができなくなってしまうため、今後の健康管理に不安があるとしています。
有志のグループは1万人分の署名を目指し、11月末までに集まった分を追加で提出予定です。