国の特別名勝・栗林公園の一角にあった動物園は、2024年3月で閉園から20年経ちます。昔を懐かしむ来園者からの提案を受けて、栗林公園観光事務所が思い出の写真を募集し、入選した作品を発表しました。17日からは展示も行われます。
栗林動物園は1930年に開園し、ナマケモノやゴリラやゾウなどが人気を集め、長年にわたり親しまれてきました。しかし、次第に経営が苦しくなり2004年3月に閉園しました。
栗林公園には、動物園を解体する工事の写真しか残っていないため、2023年10月から思い出の写真とそのエピソードを募集し、27人から63点の写真が集まりました。
■最優秀賞 早谷川 悟さん
「今から約60年前に母親に連れられて、トラの赤ちゃんと一緒に写真を撮りました。家が栗林公園に隣接していたため、子どもの頃はよく栗林動物園に行っていました。また、動物園から色々な鳥・猿・シマウマが逃げてきたのを記憶しています。栗林動物園の歴史は私の歴史です」
■優秀賞 写真部門 岡 哲男さん
「長生きした象の花子さん(1981年9月20日)」
■優秀賞 エピソード部門 出石 一枝さん
(冒頭部分)「長男が、幼稚園、保育所の頃、あまりにも絵が下手でショックを受けていた頃、高松市報で栗林公園で絵画教室が開かれているのを知りました。私は早速申し込むことに。ところが、この教室は誰でも参加できるわけではなく、人数制限があり激戦。朝早くから並んで申し込んだこと憶えております」
作品展は2月17日から4月7日までで、栗林公園の商工奨励館で行われます。入選した作品だけではなく、応募があった全ての作品を見ることができます。