防災の話題を伝える「こつこつ防災」です。地域の絆を深める防災イベントが岡山市で開かれ、高齢者や家族連れらが協力して身近な防災を体験しました。
岡山市北区の西川アイプラザで行われた「防災フェスタ、命を守る・命をつなぐ」です。
岡山市中心部の出石、鹿田、大元の各小学校区の住民を対象に開いた防災ワークショップで、地域住民やボランティアスタッフなど、約70人が参加しました。
(岡山市立大元公民館/小林巧 館長)
「防災に興味のない方でも、なんか面白そうだなとやって来ていただいて、楽しみながら防災についての意識とか学習をやっていただきたいなというのが一つの思いです。地域でこういう防災についての考えを持ってもらって、皆でちょっとでも声をかけて助けようかなっていう思いが湧いてくれたらなと思っています」
まずは参加者全員に中学生から防災クイズが出題されました。大地震に備えた家具の安全な止め方や配置など絵の中にある9個の間違いを見つけます。
参加者はクイズを通して地震による家具の転倒などを防ぐ方法、また家具が倒れて避難経路をふさがないためのレイアウトを学びました。
体験コーナーでは、瓦礫の下敷きになったカエルの人形を、ジャッキなどを使いみんなで協力して救出。
また車いすを使った段差を越えるコーナーでは、支援が必要な被災者のリスクも体感しました。
(参加した人は―)
「スムーズにいくかなと思ったら、すごく力がいって結構大変でした」
「ゆっくり丁寧に押してあげた方がいいなという感じがちょっとしましたね。自分のできるところで丁寧に助け合うっていうところが大事かなと思います」
骨折した時の応急手当を体験した小学生もいました。
(参加した小学生は―)
「身近にあるものでもできるんだなと思いました。(備えは)あんまり完ぺきではなかったから、家に帰って見直してみようと思いました」
(岡山市立大元公民館/小林巧 館長)
「自分の体で感覚をつかんでいただく、これがいざという時にはほんとに安心につながるんじゃないかなと思っています」
他にも新聞紙で簡易のスリッパを作って、瓦礫に見立てたペットボトルのふたの上を歩く体験も行われました。
(参加した人は―)
「地域で集まるっていうことは、地域の人の顔もわかるんですね。そういう意味では非常に大切なことだと思います」
(岡山市立大元公民館/小林巧 館長)
「自分の命をまず助ける。それをしていただいて、一人も犠牲者が出ないような地域になっていけたらいいかなと思っています。地域の絆が一番の防災だと思いますので、楽しみながら皆で協力しながらやっていく中で、それも一緒に考えて行けたらなと思っています」