新しいアリーナのオープンや3年に1度の瀬戸内国際芸術祭など、2025年に大きなイベントを控える香川県。池田知事に展望を聞きました。
県立アリーナ開館を控え サンポートのにぎわいは
(松木梨菜)
「県立アリーナは工事が完了しました。」
(香川県/池田豊人 知事)
「1万人収容のメインアリーナ。これは著名なアーティストのコンサートができる大きさ」
(松木梨菜)
「こけら落としではビッグニュース、サザンオールスターズが来られるということですが、知事は行かれるんですか?」
(池田知事)
「行きたいところで申し込んでいるんですが、まだ朗報は来ないです。ファンで、カラオケの時は2曲くらい歌ってしまう」
「瀬戸内海に浮かぶ島」をテーマに建設されたあなぶきアリーナ香川は2月24日に開館予定です。建設費は202億円余りで、海と高松の街をつなぐスポーツ・文化・交流の拠点になることが期待されています。
また、アリーナの開館に合わせてサンポートの一部を遊歩道化することで、さらなるにぎわいの創出を目指します。
(池田知事)
「にぎわいのあるエリアって、どういうエリアなのかって考えてみると、『安全で、楽しくて、美しいところ』がにぎわいが出る。車の往来の心配ができるだけないような形で行き来ができれば、そういう空間にできるという思いで進めてきている。香川のシンボルである瀬戸内海の一番のおひざ元というか拠点がサンポート。そういう意味で、そこがにぎわってくると、全体がにぎわうことになると思います」
過去最多の来場見通し…瀬戸芸と離島の「今後」
そして4月に開幕する現代アートの祭典、瀬戸内国際芸術祭。池田知事が就任したのは前回の瀬戸芸の秋会期の前で、オープニングから立ち会うのは今回が初めてです。
(池田知事)
「大変ワクワクもしますけど、ここまで非常に評価されてきた瀬戸芸ですので、6回目、25年も成功に導かないといけないということで身の引き締まる思い。ドキドキする部分もある」
今回は、インバウンドの回復や大阪・関西万博と開催時期が重なることもあり、来場者数は、過去最多だった2019年ののべ118万人を上回る見通しです。
一方、県内の離島では、2020年までの5年間で人口が7.7%減少するなど急速に過疎・高齢化が進んでいて、交通や医療、産業などさまざまな課題を抱えています。
(池田知事)
「やっぱり目がいかないところというのは、荒れたり、環境が悪くなったり、活性化がされない。やっぱり人が注目して、行き来しないとダメなので。関心を持って行き来する島・海、これを目指していきますし、瀬戸内国際芸術祭はそれの大きなきっかけになったし、これからも大きな力、シンボルになってくれると思っています」
今回、県はオーバーツーリズムへの対策として、過去5回のデータをもとにあらかじめ混雑する日程を示し、来場者の平準化を図ります。
また、新たに沿岸部のさぬき市・東かがわ市・宇多津町を会場に追加し、人の集中を避けたい考えです。
(池田知事)
「『海の復権』というのを今回もテーマにしたいと思っていますけど、島中心が、さらに海岸まで広がって、いろんな意味での復権につながるような、そういう第6回になったらいいな」
また、7月には、高校生による文化芸術活動の祭典「全国高校総合文化祭」が34年ぶりに香川県で開かれます。
「心を一つに未来を拓く」年に
(松木梨菜)
「2025年、香川にとっては一大イベントの年だと思うんですけど、どのような年にしたいですか」
(池田知事)
「『心を一つに未来を拓く』、こういう年にしたい。大きいイベントをみんなで一緒に成功させようということが、心を一つにする大きなきっかけになると思うので、心を一つにして香川の未来を拓く、そういう年にしたい」