香川県長寿社会対策課は、2023年度の高齢者虐待の件数や実態をまとめました。
介護施設でおきた虐待は11件、家族や同居人などによる虐待は120件で、ともに前年度を上回りました。虐待を受けた高齢者は計136人で、身体的虐待が90人、心理的虐待が49人、経済的虐待が34人、介護等放棄が21人などとなっています。
市や町は、虐待があった介護施設の立ち入り検査などを行い、改善計画の提出を求めたり、勧告・命令を行ったりして指導しました。また、家族などによる虐待のうち、介護サービスを利用させたり一時入院させたりして「分離」したケースは全体の4割にとどまっています。分離していない場合は、市町や関係者が家族と高齢者の双方を支援しながら同居生活を続けているということです。
虐待者の内訳は息子(40.9%)、娘(22.0%)、夫(16.5%)、妻(7.1%)、息子の配偶者(4.7%)、孫(3.1%)などとなっています。