岡山市教育委員会は29日、市立幼稚園・小学校・中学校などの教職員の働き方改革について、2024年度の進捗状況を発表しました。
高校1校を含む市立158校・園の教職員3619人を対象にした2024年10月の実績は、時間外勤務が80時間を超えた教職員は全体の7.4%(前年度比-0.7ポイント)に当たる268人でした。60時間を超えたのは全体の27.4%(-1.1ポイント)で993人でした。
市教委は「2023年度に80時間超の教職員を、2024年度には60時間超の教職員をそれぞれゼロにする」という目標を掲げていましたが、いずれも達成できていません。
一方、教職員の年次休暇取得率は78.6%と、2年連続で目標(70%)をクリアしました。
また、ストレスチェックによる総合健康リスクは平均87で、目標値(85以下)に達しなかったものの、2019年度以降では最小になりました。
市教委によりますと、2024年度に学校給食費を公会計化したり中学校にデジタル採点システムを導入したりして効率化と負担軽減を図ったほか、小中学校の新規採用教師と講師を対象に産業医がオンライン面談をしたということです。
市教委では「全体的にみると減少幅はわずかだが、アンケート結果から働き方改革に対する現場の先生の認識が高まってきたことが確認できた」としています。