ニュース

「IoT」を活用して試験養殖した生食用カキが誕生! 東かがわ市

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


 2023年から「IoT」を活用したカキの試験養殖が東かがわ市で行われています。このカキが15日から、生食用として販売されることになりました。

 ハマチ養殖発祥の地として知られる東かがわ市引田の安戸池で始まった試験養殖から1年4カ月。安戸池の海のミルク「ADOMILK」が誕生しました。

 15日の販売開始を前に14日式典が開かれ、池田知事らが試食しました。

(香川県/池田豊人 知事)
「ADOMILKの名前通り、ミルキーで潮の香りがすごくいい香りがします」

(引田漁業協同組合 代表理事組合長/網本昌登さん)
「やっとこれから皆さんにおいしさを味わっていただくことになろうかと思って、非常にワクワクしています」

 東かがわ市は2023年10月、効率的で環境に優しい持続可能な水産業を目指そうと、国の交付金を活用してカキの試験養殖を始めました。事業費は2023年度と2024年度あわせて約5000万円。

 引田漁業協同組合などと協力してセンサーで水質のデータを解析したり、アプリを通じて漁業者に必要な作業を提案したりと、IoTを活用して養殖しています。

 ADOMILKは最短6カ月で出荷可能で、年中、身が詰まったカキを作れるのが特徴です。また、提供前に浄化槽に18時間以上つけて、カキの中の菌を出すため、安全に食べることができるということです。

 2025年5月までは、東かがわ市引田の飲食店「ワーサン亭」で、毎月1000個から1500個ほどを土日に提供します。※2個700円、3個1000円、5個1500円

(東かがわ市 官民連携マネージャー/寺西康博さん)
「試験養殖を始めた当初は、この海で本当にカキが育つのか不安もありましたけど、ようやく販売にこぎ着けたということで、ホッとしながら、大きな期待感も持っています。カキをしっかりブランド化、そして多くの人たちに認知していただくことで、食べていただいて、おいしいねと言っていただくことを通じて、この東かがわが紡いできた水産業の歴史をしっかりつなげていきたい」

 東かがわ市は、今後出荷量を増やしていく予定です。県内の飲食店や東京や大阪のオイスターバーに加え、通販やふるさと納税の返礼品としても活用していきたいということです。

関連ニュース

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース