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豆腐の消費金額、高松市が全国5位!香川で愛される「ソフト豆腐」って? 豆腐の疑問にメーカーが回答【みんなのハテナ】

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 Park KSBアプリに寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」。今回のテーマは「豆腐」です。
 みなさんは1年間にお豆腐をどれくらい食べますか? 1世帯当たりが豆腐にかける年間消費金額の都市別ランキングでは、高松市は5位、岡山市は50位に入っています。瀬戸内海を挟んで大きく違いますよね。この豆腐について、視聴者のみなさんからは「絹ごしと木綿の違いは?」や「にがりでどうして固まる?」などの疑問が寄せられました。みなさんの「豆腐」関する疑問にお答えします。

 疑問に答えてくれるのは1948年創業、香川県観音寺市で豆腐や油揚げを製造する豆腐メーカー「カンショク」、3代目の秋山昌己さんです。

なぜ「豆腐」と書く?(岡山市 熱闘甲子園 55歳 他)

(カンショク/秋山昌己 専務)
「お豆腐の発祥の地は中国です。『腐』という文字は軟らかいものが固まる弾力のあるもの、そういった意味から転じて豆が腐ると書いて『豆腐』と語源になった」

 日本豆腐協会によると、「腐」の冠である「府」は「くら」という意味もあり、もともとは「庫」という字を冠にしていました。

 「腐」という字は捕った獣の肉を庫に入れて保存しておく状態を表わしているそうです。

 初めは死後硬直で固くなっている肉が、時間が経って柔らかくなることから肉に限らずぶよぶよと柔らかいものを広く指すようになりました。つまり「豆腐」とは「柔らかい豆」を表現しているんだそうです。

どうやって豆腐になる?(高松市 猫さん 61歳 他)

 秋山さんが工場を案内しながら説明してくれました。

 まず、一晩かけて、大豆を水に浸します。これは大豆を砕くためで、季節によって、気温、湿度によって時間は変動します。
 次に、大豆をすり潰します。水を含み大きく柔らかくなった大豆を機械で挽きます。

 砕いて挽いた大豆を「呉」といいます。この生の呉を加熱して、大豆タンパクが固まりやすくして、「豆乳」と「おから」に分離します。

 そして、「にがり」をいれて、固めていきます。

にがりでなぜ固まる(津山市 ぶっけ 55歳 他)

(カンショク/秋山昌己 専務)
「豆乳ににがりを入れるとタンパク質がどんどん固まって最終的には弾力のある塊になる」

 にがりの成分はマグネシウム。このマグネシウムがたんぱく質同士をつなぐ役割を果たします。

 つながれたタンパク質はさらにマグネシウムをつなげ、固まりにし、その固まり同士がまたくっつき合って、さらに大きな固まりになって豆腐になるんだそうです。

木綿と絹の違いは?(新見市 でかぱんだ 36歳 他)

(カンショク/秋山昌己 専務)
「絹豆腐、これは豆乳ににがりを入れてそのまま固めた豆腐です。木綿豆腐は固めた豆腐を一度崩します。それから豆腐が持っている水分をぐっと絞って水分を減らして固めたものを木綿豆腐」

 木綿豆腐の製造ラインでは、一度、固めた豆腐を崩した後、まさに「木綿」にくるんで、水分を絞っているんです。一つのブロックをカットして35丁の豆腐が完成します。

ソフト豆腐とは?(観音寺市 しらいちゃん 64歳 他)

(カンショク/秋山昌己 専務)
「(ソフト豆腐は)絹ごしの豆腐をぐっと絞って水分を抜いた豆腐です。ソフト豆腐というのは料理にも万能に使えます」

「生食で食べてもおいしいです。ソフト豆腐が香川で愛されているのは、万能な豆腐だから使われるシーンが多いのかな。香川県では木綿、ソフトの方がたくさん売れます。海を渡って本土の方行くと絹の方が好まれる地域も多くある」

 さて、カンショクには工場の前、畑の真ん中においしい豆腐が食べられるスポットがあります。

(カンショク/秋山昌己 専務)
「直売所を数年前に併設しました。ここでは出来立てのお豆腐をそのままアツアツのお豆腐を提供させていただいております。一番の食べ頃は出来立てだと思います」

(記者リポート)
「工場で出来立てのおぼろ豆腐を頂きたいと思います。いい香り。そしておいしい!」

 日本が誇る健康食・豆腐をおいしく食べてみて下さい!

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