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赤ちゃん3人遺棄、1人殺害の罪 母親が起訴内容を認める 誰にも相談せず犯行…量刑が争点に 高松地裁

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 高松市の住宅で、赤ちゃん3人の遺体を遺棄し、そのうち1人を殺害した罪に問われている母親の裁判員裁判が17日、始まりました。女は起訴内容を認めました。

 殺人と死体遺棄の罪に問われているのは、高松市の無職の女(36)です。

 起訴状などによりますと、女は、高松市の自宅で2020年に産んだ男の赤ちゃんの鼻と口を濡れたタオルで覆って殺害し、自宅の押し入れに遺棄した罪に問われています。

 また、2018年に男の赤ちゃんを死産、2023年に産んだ男の赤ちゃんが何らかの原因で死亡したにもかかわらず、遺体を袋にいれて押し入れの中に放置し、遺棄したとしています。

 17日の公判で女は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

 事実関係に争いはなく、争点は量刑です。

 検察側は冒頭陳述で、女が2020年の出産時、親が育てられない子どもを匿名で預けられる熊本県の「赤ちゃんポスト」に行くことを検討するも、経済的に困窮していて断念。1人目の遺体の存在が発覚し、警察に逮捕されることを恐れて2人目の殺害を決意したと主張しました。

 他にも、行政など匿名で相談できる先があったにもかかわらず「安易かつ自己中心的に殺害を選択した」と指摘しました。

 一方、弁護側は、被告人が風俗業で望まぬ妊娠をし、健康保険も失っていたことなどから行政や病院をはじめ、誰にも相談できなかったと主張しました。また、事件後に被告人に発達障害があることがわかったとも述べました。

 判決は、21日に言い渡される予定です。


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