2023年に坂出市立病院で透析治療を受けた患者が医療ミスで死亡したことが分かりました。
坂出市立病院によりますと2023年6月、別の病院で治療中の末期腎不全の患者が新型コロナウイルスに感染し、市立病院に入院しました。
入院の翌日、透析治療のため、内科の男性医師が長さ約15cmのカテーテルを患者の首の血管に挿入しました。
その後、患者に冷や汗や動悸の症状が出たため、治療を中止しました。カテーテル挿入の際に何らかの原因で血管が破れましたが、男性医師は気が付かずに透析を続けていたということです。
患者は心肺停止状態になり、高度な治療ができる別の病院に転送されましたが、約5時間後に死亡しました。
事故の翌日、病院長が男性医師を口頭で厳重注意しました。
病院では医療事故の責任を認め、損害賠償金を遺族に支払うことで合意しました。賠償予定額は21日、坂出市議会に説明するということです。