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赤ちゃん3人遺棄、1人殺害の罪 母親が犯行当時を振り返る「その場のことしか考えることができなかった」 精神鑑定でADHDの特性も 高松地裁

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 高松市の赤ちゃん殺害、死体遺棄事件の裁判です。18日の被告人質問で母親は、誰にも相談せずに犯行に至ったことを「何でもっと視野を広げて周りを見られなかったんだろう」と振り返りました。

 殺人と死体遺棄の罪に問われているのは、高松市の元風俗店従業員の女(36)です。

 起訴状などによりますと、女は2020年、自宅で産んだ男の赤ちゃんの鼻と口をタオルで覆って殺害し、押し入れに遺棄した罪に問われています。また、死産した男の赤ちゃんと何らかの原因で死亡した男の赤ちゃんの遺体を押し入れの中に放置し遺棄したとされています。

 18日の裁判では、被告人質問が行われました。

 女は、赤ちゃんを殺害した当時を振り返り「泣き声を聞くとためらってしまうと思ったから20~30分間外に出た」「その時はその場のことしか考えることができなかった」「もっと視野を広げて、頼るべき先の情報を仕入れるべきだった」と話しました。

 被告人の精神鑑定を行い、18日、弁護側の証人として出廷した精神科医がKSBの取材に応じました。

(被告人の精神鑑定をした/興野康也 医師)
「大人の方のADHDの症状が強いか弱いかを調べる検査で、衝動性が非常に強いという結果が出た。思い付きで後先考えず行動してしまうことを指していて、本人も何の対策も打てずに出産を迎えてしまう。そういうことをずっと繰り返している状況」

 また、被告について「自己肯定感が低く、交際相手だったホストらに依存し、金の管理などについても言いなりになっていた」と話しました。

 判決は、21日に言い渡される予定です。


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