他人名義のキャッシュカードで現金を引き出した疑いで2月に逮捕された高松市の17歳の学生2人が警察官になりすまし、高齢女性からカードをだまし取る特殊詐欺に関与した疑いが強まったとして再逮捕されました。警察は、2人が闇バイトに応募した可能性があるとみています。
警察によりますと、1月30日、香川県に住む80代の女性の家に高松南警察署や香川県警察本部の警察官を名乗る人物から電話がありました。そして「南署で捕まえた犯人が女性名義のキャッシュカードを持っていた。キャッシュカードが偽造された可能性があり、家にあるものが本物かどうか確かめる。南署の刑事がキャッシュカードを取りに行く」などと言い、女性は家を訪れた警察官を装った人物にキャッシュカード2枚を渡し、だまし取られました。
警察は、この女性名義のキャッシュカードを使い高松市のATMで現金50万円を引き出したとして、2月18日に学生2人を窃盗の疑いで逮捕。その後の調べで、2人が詐欺事件にも関与し、警察官になりすまして女性の家を訪れた疑いが強まったとして3月10日、詐欺の疑いで再逮捕しました。
2人とも容疑を認めていて、窃盗容疑で逮捕された際には「遊ぶ金がほしかった」などと話していました。
警察は、他にも余罪があるとみて捜査するとともに、2人が闇バイトに応募した可能性があるとして注意を呼び掛けています。
【香川県警から被害防止、犯罪加担防止のための呼び掛け】
● 「警察官がキャッシュカードを取りに行く」というのは詐欺です。少しでも怪しいと感じた場合は、警察や周囲の人に相談してください。
● SNSやインターネット掲示板などで「高額バイト」「即日即金」「ホワイト案件」「荷物運び」などの「楽で、簡単、高収入」を強調して募集し、シグナルやテレグラムなどの匿名性の高いアプリに誘導するものは、いわゆる「闇バイト」です。
● 「闇バイト」は犯罪です。絶対に手を出してはいけません。怪しいかもと思ったら、一人で判断せず、警察や周囲の人に相談してください。