春の陽気が続いています。伊吹いりこの産地として知られる香川県観音寺市の伊吹島では桜が見頃を迎えています。
観音寺港から船で25分の伊吹島。島の北西の断崖にある「波切不動尊」、通称「お不動さん」で6日、桜まつりが行われました。
30年以上前から毎年この時期に行われているもので、島の人たちが険しい山道の草を刈ったり石を積んだりして整備を続けています。この日は島の子どもたちや島外の人など多くの人が訪れました。
岩の中にある空洞に祭られている波切不動尊は海上安全などにご利益があるとされ、多くの漁師が活躍する伊吹島で長く信仰されてきました。
桜のトンネルのような山道を波音を聴きながら瀬戸内海の自然を体いっぱいに感じて歩くことができます。
(参拝者)
「ここを掘られたのがもともと知っている方のひいおじいちゃん。ひいおじいちゃんに毎年ご挨拶に、気持ちも晴れ晴れと」
お参りを終えると島の人などによるお接待も。うどんやぜんざいをいただきながら桜を愛でて疲れを癒やしました。
週間予報によると、9日は晴れてお花見日和となりそうです。10日からは気圧の谷の影響で雨が降りやすくなりますが、桜が散ってくると波切不動尊までの山道が桜の花びらのじゅうたんのようになるそうで、幻想的だということです。