東かがわ市でアイガモ農法を行っている田んぼに、新しい仲間が加わりました。
(記者リポート)
「田植えを終えたばかりの水田にお邪魔しています。例年通りアイガモのヒナたちが除草作業や虫取りを頑張ってくれていますが、その奥をご覧ください。ゆっくりと泳ぐあの物体は最新技術を搭載したロボットなんです」
東かがわ市西山にある小北雅子さんの田んぼに登場したのは「アイガモロボット」です。
4月29日にコシヒカリの苗を植え、2日前にアイガモのヒナたちが放たれました。そして、ヒナと一緒に80cm四方のロボットも活躍しています。
ロボットは太陽光発電の電気で動き、スマホで操作します。ロボットのスクリューが回転し田んぼの水が濁ることで、太陽の光を遮り雑草の成長を抑制するというわけです。
(おぎファーム/小北雅子さん)
「去年、おととしは(草が)抜けなかった分は自分たちで中に入って圃場(ほじょう)で抜いていた」
小北さんの田んぼで栽培された米は農薬を一切使用していないため、2024年までは一般的な米の2倍以上の値段で売られていました。このところの米の高騰を受け、2025年は植える前から取引の依頼が来ているそうです。
(おぎファーム/小北雅子さん)
「どんだけ取れるかわからないのに不安もあるけど励みになっている。できれば子どもたちには安心なものを食べさせてあげたいな」
アイガモたちの活躍で実る小北さんの米は8月中旬には収穫されます。