6月11日、岡山市の旭川で女子中学生と男性の2人が亡くなりました。水難事故に対する意識を高めてもらおうと、17日、岡山市消防局が救助訓練を報道関係者に公開しました。
岡山市北区で行われた訓練では、市消防局の職員8人がゴムボートやロープを使って要救助者を助けました。
岡山市では11日、旭川で遊んでいた女子中学生2人が流され、このうち1人と助けに入った男性(当時69)が死亡しました。
市消防局はこのような事故を繰り返さないため、水の怖さを理解し基本的な対処法を知ってほしいと話しています。
(岡山市消防局 特別救助隊/柳迫浩之 隊長)
「これから夏が近づくと、レジャーをはじめ、水辺に近づく機会が増えてくると思いますので、自然の中には予想を超える危険が潜んでいるので、しっかりとライフジャケットを着用し、そうした危険性を踏まえて近づいてほしい」
市消防局は、溺れた人を見つけた場合の注意点として、むやみに水には入らずすぐに119番通報し、近くにペットボトルなど浮き具となるものがあればそれを投げるなどして渡してほしいと呼び掛けています。
もし自分が水に溺れた時は?
では、もしも自分が水に溺れた時はどうすればいいのか。水難学会の斎藤理事に聞きました。
(水難学会/斎藤秀俊 理事)
「水に落ちたらば、とにかく背浮きになって力を抜いて、救助が来るまで呼吸を確保する。これに尽きる」
「背浮き」とは、あおむけで大の字になり、顔だけ水面に出して呼吸する方法で体力の消耗を最小限に抑えられるそうです。また、斎藤理事は服や靴を身に付けている場合は脱がないことを推奨しています。
(水難学会/斎藤秀俊 理事)
「今の靴は浮力を持っていて自然と水面に浮かんでくる。服を着ていて空気がたまる。空気や靴の浮力を使って浮くことができる」