男性育児休業の取得を推進しようと、香川県が県内の中小企業を対象に社会保険労務士による個別支援などを無料で行います。
厚生労働省の調査によりますと、就職活動で育休取得を重視する学生が69.7%いて、社員の採用や定着を図りたい中小企業にとって男性育児休業の推進が課題になっています。
支援事業では、8月から12月にかけて社労士が3回にわたって企業を個別に訪問し、男性育休制度の導入の準備、運用、定着をサポートします。また同じ課題を持つ企業同士がつながるネットワークを作り、事例や情報を共有する場を提供します。
支援する企業は5社程度で、7月31日まで応募を受け付けます。
香川県の2020年の調査では、男性育児休業の取得率は9.3%で、女性と比べて低い水準にとどまっています。香川県労働政策課は「男性も女性と同じく育休を取る権利があるが、企業によって事情が異なるため、個別にサポートしたい」としています。